【キリトの涙の意味】ソードアートオンライン小説10巻感想2
ソードアートオンラインの小説、アリシゼーション編に入ってから2作品目の10巻。
キリトとユージオがなぜこのような旅をしているのか、なぜ田舎の村の木こりのままじゃいられなかったのか、小説を読んでいる方はお判りだと思いますが、
キリトとユージオで、道中は同じであれ、最終目標が違うということに注目してみましょう。
キリトは、重要な記憶が欠損しているものの、アスナたちのいるリアルワールドに帰還することが第一目標となっています。そのためにセントラルカセドラルを目指しています。
ユージオは、幼いころに整合騎士に連れ去られてしまった幼馴染のアリスに再開するため、セントラルカセドラルを目指しています。
実はキリトはアリスと会ったことがあるのですが、このあたりのお話は小説を読んでいただきたいです。
もしかすると、今は大親友のこの二人が、最終目標の違いによって仲たがいしてしまう日が来てしまうような、そんな予感がしてなりません。
たとえば、どちらかの願いしか叶えられない、こんな2択がでてきたらどうなるでしょう。物語によくある展開ですよね。
たとえばの話ですが、もしこうなったとき、キリトはアスナのいるリアルワールドに帰ることを選ぶのか、それともユージオやアリスのいるアンダーワールドで過ごすことを選ぶのか、すごく興味があります。(※勝手な妄想です)
現に、キリトが心の中で思った、俺の中にある帰りたいという渇望の熱が、日々少しづつ薄れていると思えるのは錯覚だろうか・・・
という言葉のなかに、いろいろな感情が詰まっていると思います。
あと、キリトはこのソードアートオンライン10巻で泣いてるんですよね。
もしキリトが、リアルワールドの人間がキリト以外誰もいないアンダーワールドでの出来事を、ある意味でフィクションみたいな世界だと思っていたら、
嫌な奴らに多少何かされたとしても涙までは流さないと思うんです。
別にほっとけという感じで。
でも、アンダーワールドですでに2年間過ごしている。
これは、ソードアートオンラインのアインクラッドで過ごした時間と同じだけの期間です。
おそらくですが、キリトはアンダーワールドを自分の居場所だと考え始めているのかもしれません。
純粋にこの世界を見ていたい、こう述べていますが、実のところ、この世界でユージオやそのほかの仲間たちと過ごす日々を捨てられなくなってきているのでしょう。
この10巻のアリシゼーション・ランニングで見せたキリトの涙は、こんな意味合いがあるのではと考察します。
正直、私も小説を読みながらキリトと一緒に泣きましたけどね。
でもリーナ先輩本当によかった~。
またリーナ先輩と再会して欲しいです!