ソードアートオンライン小説12巻、アリシゼーション・ライジングの感想
今回は、ソードアートオンラインの小説も12巻の感想です。
カーディナルが言う、アドミニストレータの年齢300歳というのを自分に置き換えてみたら、ちょっと怖いですね。
長生きのおじいちゃんおばあちゃんの3倍生きるわけで、300歳の自分が何を考えるかなんて想像できないです。
このストーリーを川原さんが思いついたとき、「人間って、300年生きたら最終的にどういう性格になるんだろ?」って想像しながら書いたのでしょうか。
ソードアートオンラインの中では、人間のフラクトライトの寿命、魂の寿命は150年程度であるとラースの職員が言っています。
これは、アンダーワールド内の人工フラクトライト(アンダーワールド人)も同じです。
今のところ、最大1500倍まで世界を加速することができるのですが、加速世界で仮に2年間過ごせば、人間の魂であるフラクトライトはしっかりと2年歳を取るということですね。
つまり元の体の年齢と、加速世界で過ごした時間を合わせて、だいたい150年が人間の魂の上限だということ。
アドミニストレータが、300年生きたということを知って、「150年以上生きているじゃん」と思っていたら、アドミニストレータは、魂の年齢にある細工をしていました。
これは、ソードアートオンラインの小説12巻を見て、みなさんに納得して頂きたいです。
そして、300年生きた人間が、いったい何を考えて生活するのかということも、ソードアートオンライン小説12巻の中で是非知ってほしいです。
もうひとつ興味深いこと。
“もし、自分の完璧なコピーが目の前に立っていたら、自分はその相手にどういう感情を持つか”ということ。
みなさんも一瞬想像してみて下さい。
目の前に、自分と同じ顔と体で、性格も考え方もすべて一緒の人間が目の前にいたら・・・
私は、背筋が凍るほどぞっとする気持ちになりました。
今自分が考えたことを、相手も考えた。
自分という存在はひとりでいい、なんか邪魔だなこいつ、と思った瞬間に、
もしかしたら相手もそう思っているのでは?
同じ考え方をするのだからそうに違いない。
ソードアートオンラインの中でも書かれていることですし、他の書籍でも見たことがあるのですが、自分と全く同じ存在が目の前にいたら、人間は本能的にその相手を消そうとするらしいです。
カーディナルとキリトの会話は、ほんとうに興味深いです。
この感情は、小説を読まないと感じられないことでしょう。
11巻のアリシゼーション・ターニングで面白メーターがMaxになったはずなのに、小説12巻を見たら再度没入するほどハマってしまう。
ソードアートオンラインの世界はこれだから抜け出せないんです。