【自分の記憶をバックアップ?】ソードアートオンライン小説12巻の感想2
ソードアートオンライン小説12巻では、人の記憶や感情に関してのお話が多く出てきます。
私は、人の記憶や人工知能、コンピューターと人間の知能比べ、などの話題が好きなので、個人的にドストライクの章です。
人工フラクトライトはライトキューブという5センチ角のボックス内に格納されていますが、このライトキューブにコンピューター(ざっくりとしすぎですが)が接続されていれば、記憶の操作ができてしまうんですよね。
昔ハリウッド映画で、悲しい記憶だけを消せるというテーマのお話がありましたが、これに似ているかもしれません。
(でも結局主人公は、自分の悲しい過去を自ら探しに行ってしまうのですが)
300年分の記憶を、150年分に整理しなくてはいけない。
恐怖の感情が、自分を窮地に立たせるから、自分から恐怖の感情を取り除きたい。
記憶や感情をデータとして考えれば、こういったことができるわけです。
私たちが住む現実世界ではもちろんまだ実現していませんが、近い未来、自分の体を捨てて仮想世界に“移住”するなんて人が出てきたら、記憶はデータとしてバックアップされることになります。
あくまでこれらはソードアートオンラインという小説内の話ですが、都市伝説で有名なお笑い芸人のSさんも、今後人口が爆発して地球に人が住める上限に達したら、バーチャル世界にいくひとが増えると言っています。
そのバーチャル世界の大統領は、もしかしたらAI<人工知能>かもしれないとも言っていました。
ソードアートオンラインとSさんのお話は、かなりリンクしています。
現実的に考えて、記憶がとぎれとぎれになったり、恐怖を感じない正確になったら、その人がその人でなくなる気がしてなりません。
性格も何もかも、全くの別人になってしまうと思いませんか?
アドミニストレータは、ただ周りより少し頭のいい女の子でした。
なのに、ちょっとしたことが原因で、リアルワールド人しか使えなかったはずのコマンドまで行きついた。
アンダーワールド人にとっては神の領域です。
リアルワールドには、300年も、150年も生きている人間は存在しません。
ですが、アンダーワールドには存在している、こういったストーリーがやはり興味を惹きます。
ソードアートオンラインは、ただ仮想世界でゲームする若者たちの青春を描いている
わけではありません。
人工知能やその将来のことの面白い考察を見ることができるのです。