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ソードアートオンライン小説13巻感想2【あなたは、僕と同じ人間なんだ】

ソードアートオンライン小説13巻の2記事目です。

ユージオ対整合騎士ベルクーリが激突します。

 

 

今度の戦いはなんと風呂場!?

舞台はセントラルカセドラルの上層階にある大きな浴場です。

何十階の建物の上空にあるお風呂、景色も最高でしょうし、一度は入ってみたいな。

とか言ってる場合じゃありません!

とうとうユージオとベルクーリの戦いの幕が切っておとされました。

 

ここではあえて、戦いの様子や決着のことは書きませんが、

ユージオがベルクーリに言ったひとこと。

「あなたは、僕と同じ人間なんだ」

という言葉に注目します。

 

整合騎士は“アドミニストレータのいいように記憶を改ざんされている”ので、

過去の自分の記憶はなくなっています。

 

ユージオ「僕はあなたたちの・・・そういうところが許せないんだ・・・」

この気持ちわかります。

整合騎士は、自分のたいせつなものを忘れ、公理教会に仕える正義の騎士ぶっている。

幼い女の子を連れ去っておいて、そのことすらも覚えていない。

 

おそらく、ユージオは、過去を忘れ、愛する人や愛してくれた人を忘れ、整合騎士として正義の務めを果たしていると、盲目的に信じている彼らに腹が立ったのでしょう。

 

同じようなことで私が腹が立ったのは、キリトとアリスの会話です。

アリスはキリトのことを重罪人だと思っています。

これは、公理教会が定めた禁忌目録に違反したからです。

でも、キリトはロニエとティーゼのことを思いながら、彼女たちがライオスとウンベールにされそうになったことを、アリスに打ち明けます。

それでもなお、アリスは禁忌目録に違反するのはいけないと言ったのです。

アリスの感情はかなり揺さぶられていましたが、それでも禁忌目録違反についてのことを咎めたのは、正直がっかりしました。

 

今後、アリスは、自分を取り戻すのかはわかりませんが、

私は、正直あまりアリスに共感してませんし、ソードアートオンラインに数多く出てくるヒロインの一人だとも思えていません。

 

アスナリーファシノン、リズ、シリカ、アリシゼーション編では、リーナ先輩、ロニエ、この間のカーディナル・・・

アリスは、自分の中では彼女たちより一歩後退しています。

 

少し話がずれてしまいましたが、自分たちを神の使いで人間を超越した存在であると信じている整合騎士に対して、ユージオは「あなたは、僕と同じ人間なんだ」と言います。

 

この言葉は、まだ学院にいたときに、キリトがユージオに言った言葉でもあるんです。

同じ意味の言葉を発したのは、決して偶然ではないでしょう。

 

おそらくユージオは、もし整合騎士が記憶を取り戻して、自分たちがしてきたことをすべて思い出したら、その時は少しも責めないと思います。

 

思い出してないから怒っている、こういうところがユージオらしいです。(勝手な私の憶測です)

 

ソードアートオンラインの小説は1回だけでなくて何回も読むことで、1度目ではわからなかったことがわかるようになります。

 

そんなところが何回も読みたくなる要因です。

 

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