ソードアートオンライン小説13巻感想3【生まれて初めての同性の親友】
キリトは、ユージオがはじめての同性の親友と呼べる存在だと、心の中で確信しました。
これは、アンダーワールドに来てから、ずっと離れることのなかったユージオと離れたことがきっかけで気づいたことです。
腹の底をさらけ出せる関係は、ユージオだけだと。
アスナにも言えないような、男同士でしか話せないようなことを、これまでたくさん話したんでしょうね。
エギルやクラインについても言及しています。
彼らは大人だから、自分のような幼稚な性格のやつと合わせてくれている、すごく感謝しているし頼りにしている、というふうに思っているみたいです。
キリトは、ALOでユージオを自分の親友としてみんなに紹介する事が待ち遠しいと思っているのでしょう。
「なにをニヤニヤしているのですか」
というアリスの言葉で、ちょっとアリスのこと気に入りました。(何様?)
アリスはきっと、シノンやリズあたりと衝突しそうだな、性格的に。
とキリトはアリスを評しています。
ユージオとアリス、2人をALOでみんなに合わせたら、すごく楽しいパーティーになりそうですね。
私もワクワクします。
おっと、でもまだ周りは敵だらけですし、アリスも敵のままです。
気を引き締めないといけないですね!
でも気になるのは、キリトとユージオが一時的に離れて、違うことを考えていることです。
キリトは、ユージオが自分にとって唯一無二の親友だと再確認しました。
しかしユージオは、キリトを心配しつつも、アリスとキリトが二人きりになっていることに動揺しています。
それは、キリトが簡単にいうとモテるからでしょう。
女の子の懐に入るのがうまい、気に入られることが多い。
アリスも、キリトと行動を共にしたらキリトのことを気に入ってしまうのではないか。
こんな時に考えることじゃないと思いつつも、ユージオの心はざわついています。
禁忌目録を破り、自分の考えや行動に制限がなくなったせいか、ユージオがどんどん人間のようになっていっているような気がします。
今まさに、ユージオに「嫉妬」という感情が芽生え始めています。
ソードアートオンラインの小説の面白いところはこういうところですよね。
おそらく、今のキリトがユージオを失ったら、それこそアスナを失うのと同じくらいの心理的ダメージを受けかねません。
そうなれば、生身のキリトが・・・
ソードアートオンラインは、心理描写がとっても面白いです。
アニメもいいですが、やっぱり小説でソードアートオンラインを体験してもらいたい!!